ママが感じる一人っ子のメリット・デメリットとは?対応法も


最近、増えている「一人っ子」。

一人っ子が増える背景には、親の経済的な事情や晩婚化、核家族化による養育者不足など、社会的な要因があるようです。

うちは男の子の二人兄弟で、それはそれで大変ですが、一人っ子を育てるママには、そのママにしかわからない悩みや葛藤があるようです。

そこで今回は、5歳の男の子を育てる私のママ友Aさんに、記事を書いてもらいました!

ミチコ
Aさん、こんにちは。今日は一人っ子ママの本音を聞かせてくださるということで、ありがとうございます!
ママ友Aさん
ミチコさん、こんにちは。初めてのことでうまくまとめられるかわかりませんが、がんばってみます!

改めまして、Aです。
みなさん、よろしくお願いします。

ミチコさんからご紹介があった通り、私の息子(年長・5歳)は一人っ子です。
我が家も、経済的な不安や養育者不足を理由に兄妹を設けていません。

一人っ子と聞くと、ワガママだったり兄妹がいなくて可哀想など、少しネガティブな印象を持つ方も多いのではないでしょうか。

実際、私も一人っ子を育児する上で、頭を悩ませる部分があり、それは集団生活をするようになり、より浮き彫りとなっていました。

しかし、いくつかの対応をすることで悩みは解消され、年長の今では、一人っ子で良かったなぁと思えるようにもなりました。

今回は、一人っ子の特性やメリット・デメリットから考えた対応方法を、改めてまとめてみたいと思います。

 

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一人っ子の特性

マイペース

兄妹がいないため急かされることがなく、自分の時間軸で全てが動いています。
親も、その子一人に合わせた生活になるので、自ずと一人っ子はマイペースを保ち続けます。

<メリット>
周りに流されず、自分の好きなことに没頭できます。
そのため、好きな分野においては、人並み以上の能力を発揮できる傾向にあるそうです。そして、このような経験をしやすい一人っ子は、努力家に成長する人も多いと言われています。

<デメリット>
●好きなことに没頭する結果、苦手分野のヤル気が出にくいようです。
兄妹がいれば、兄妹がやっているからやってみよう、という場面もありますが、一人っ子では、自分がやりたいと思わなければ苦手なことをする機会もなく、より一層好きな事とのヤル気の開きが大きくなります。
●マイペースは、のんびりやさんの代名詞。生活においては時間の感覚がゆっくりです。
そのため、親はイライラする場面が増えます。

私も、息子のマイペースっぷりには何度頭を悩ませたことか。特に忙しい朝の、行動が遅く、焦らない息子にはイライラしっぱなしでした。

マイペース一人っ子への対応法
●好きな分野に対しては、どんどん夢中になれる環境作りをしてあげるのが良いと思います。一方で、苦手な分野に対しても、家族で一緒に参加しながら、触れ合う機会をつくっていくことが大事です。

●のんびり屋さんに対しては、繰り返しの声かけによる時間の意識づけが大事です。
「あと何分(何回)で、これをしよう。(終わろう)」など。兄妹が多くてもすることですが、周りに見本がない一人っ子には、これを根気強く、繰り返し行うことです。

一人っ子は、人に合わせることにも慣れていないので、なかなか定着しにくいかもしれませんが、気長に、ゆっくり見守る気持ちを大事にしましょう。

行動が遅かった息子も、繰り返しの声かけと集団生活での習慣により、今では周りと変わらないペースで行動できています。家庭でも、時間を気にしながら自ら次の行動を起こす様子もみられ、私の朝のイライラもなくなりました。

競争心・闘争心がない

兄妹と張り合う必要がなく、欲しいものが手に入る環境にあります。そのため、競争心や闘争心が育ちにくいと言われています。

メリット
そもそも人と張り合う感情はあまりなく、心にゆとりを持って過ごすことができます。
平和主義で、集団の中では人に譲る場面がよくみられるようです。

デメリット
競争心・闘争心がないので、スポーツ面の能力が発揮しにくいとも言われています。
これは個々の身体能力にもよりますが、競争心や闘争心が必要なスポーツ面では、周りより劣る印象があるかもしれません。

息子も競争が大嫌いなせいか、運動面が劣る印象があります。しかも、男の子特有の競争や闘い遊びに参加しないため、孤立することがありました。

競争心がない一人っ子への対応法
スポーツに関しては外遊びを増やし、パパママと一緒に鬼ごっこやボール遊びを通し、遊びの中で楽しさを伝えていくのが良いでしょう。
また運動系の習い事をするなど、競争心をくすぐる機会を増やしてあげると、より発揮しやすくなります。

我が家では、好きな凧揚げをしながら一緒に走ったり、好きな投げゴマを対戦形式にすることで競う楽しさを感じて貰う工夫をしました。今では自分から競争を挑んでくるほどになっています。

運動面に関しては、未だに劣り気味ですが、何より楽しんで運動遊びができるようになり、それが本人も私も、とても嬉しいのです。

独占欲が強い

兄妹で分け合う必要がないので、与えられたものは、全て自分のものという意識が強くあります。また、我慢をする機会も少ない環境にあります。

メリット
親の愛情を一身に受けます。
親の時間も分け合うことなく、全て自分に向けて対応して貰えるので、精神的に安定して過ごすことができます。

<デメリット>
お友達と何かを共有する場面では、平和主義のため、人に譲ることをします。
一見良いことに見えますが、本心
は一人占めしたい気持ちが強くあり、それを表に出す(喧嘩をする等)手段が分からず、結果ストレスを抱えることに繋がります。

息子も、年少の頃は何でも譲ってました。でも、そのときの嫌な気持ちが溜まりに溜まって、何かをきっかけに泣き出すと止まらないことがありました。

独占欲が強い一人っ子への対応法
これには同年代の子供たちとの触れ合いの中で、人と何かを共有する経験をして貰うことが一番だと思います。
児童館や公園など、親がフォローできる環境で、子供同士の関わりを持たせてあげましょう。
そのときに、人に譲りがちな子を良しとするのではなく「貸して」や「じゃんけん」など、自分の気持ちも大切にしつつ、人と共有できる方法を、一緒に考え、伝えていくことが大事でしょう。)

息子も、上記の方法(貸して、じゃんけん)を間に入りながら声かけで促しました。最初は嫌がっていましたが、一度成功すると自信を持ち、徐々に私が入らなくても、自分で「貸して」をできるようになっていきました。うまくできた時の息子の嬉しそうな顔は、誇らしく感じました。

協調性がない(一人が好き)

これはマイペースな性格ともつながりますが、人に合わせる経験が少ないため協調性が育ちにくい環境にあります。
一人でいることも好きなため、より一層その傾向が強くなります。

メリット
一人遊びが得意になります。
誰かが決めた遊びより、自分で決めた遊びをする方を選びます。
自分自身が望むことでの成功を経験する機会が多く、達成感を得やすくもあります。
そのため、自己肯定の強い人に成長すると言われています。
また、一人の時間が多いため、空想癖もあり、独自の世界を愉しむことができます。

デメリット
人に合わせなければならない集団生活の中では、ストレスを感じやすいかもしれません。
また、自分の好きな遊びを優先して参加するので、遊びの幅が広がりにくくもあります。
また、独自の世界観を持つ面を、少し変わった人だと見られがちです。

息子も、独自の世界観を持っているので、お友達から「?」な顔で見られる場面もよくあります。本人は気にしてませんが、親としては孤立に繋がらないか少々心配でした。

協調性がない一人っ子への対応法
●子供同士で触れ合う環境づくりが大事だと思います。
家庭では、お人形遊びやルールのあるゲームを通し、他者に合わせて遊ぶ楽しさを伝えていきましょう。

●一方で、独自の世界は大事にしてあげたいところなので、一人になれるような空間(秘密基地、遊ぶスペース)作りも大事でしょう。

我が家では、トランプやスゴロクを通してルールに従って遊ぶ楽しさを感じて貰いました。最初は、独自のルールを強要してる様子もありましたが、今では正しいルールのもと、お友達と楽しく遊べています。息子の世界観も、その遊びの中で発揮され、「?」から「面白い人」の印象を持って貰えるようになりました。

独自の世界観は大事にしつつ、それを発揮できるよう、他者との関わりが大事なのだと感じています。

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まとめ

一人っ子の気になる特徴と対応法

【マイペース】
・好きなことに集中できる環境づくりと、苦手なことに触れ合う機会を増やす。
・声かけによる時間の意識づけをする。(ただし、気長に。)

【競争心がない】
・遊びや習い事などを通して、競争心を養う。

【独占欲が強い】
・子供同士の関わりの場で、人と共有する方法を伝える。

【協調性がない】
・子供同士の関わりの場
・家庭での人形遊びやゲームを通し、人に合わせる楽しさを伝える。
・一人遊びの時間を大事にする


いかがでしょうか。
それぞれの性格や環境などで、異なる部分もあるかと思いますが、当てはまる点もあるのではないでしょうか。

そして最後に、これらの特性を心得た上で、一人っ子育児において、気をつけなければならないことがあります。

それは「過保護・過干渉になり過ぎない」ことです。

一人っ子では、その子との関わりが多く、丁寧な育児ができることは、とても良いことです。
しかしその反面、手を出さなくてもいい所、見なくても良い所にまで気を配りすぎてしまいがちです。
その結果、わがままになったり、干渉が負担となったり、子供の可能性を潰してしまうことにも、なり兼ねません。

愛情はたっぷりと、ただ過保護・過干渉にならないよう、手を出す所、見守り待つ所、その見極めを大事にしていきましょう。

そして、何より一人っ子であることを、私たち親自身が悲嘆しないことです。
一人っ子は、一人っ子ならではの人生を楽むことができます。
一人っ子ならではの我が子の個性を、どんどん広げてあげましょう。

ミチコ
なるほど!とてもわかりやすかったです。ありがとうございました!
ママ友Aさん
いえいえ、こちらこそ。私もまとめてみたら、なんだかスッキリしました。また明日から息子の子育てがんばります!

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