
赤ちゃんの時は、ちょっとした仕草さえも愛おしかったのに・・・
いつから、こんなに子育てで、イライラするようになったのだろうか?
そう思う事ありませんか?
子育て・育児どちらも同じような意味合いですが、【育児】は0~6歳 就学前の子供を指していて、【子育て】は一般的に20歳までの子供を示しています。
女性は、十月十日、自分のおなかの中で子供を育て、この世に送り出し(出産)、そして子育てをします。
育児期間は合わせて21年間…ロングスパン!女性ってすごいですよね。
お腹の中の小さな我が子。もうすでにママの心配は始まります。
無事に大きく育ってほしい。
元気に生まれてほしい。
男の子かな? 女の子かな?
どんな子に育つかな?
イケメン?アイドル?
心配と期待とで妄想が止まりません(笑)
それなのに、時が経つにつれて、変わってしまうんですよね。
思い通りにならない子育て、思い通りにとれない自分の時間。
つい、感情的になって怒ってしまう…
怒るほどでもないのに、怒り口調で子供と接してしまう。
つい、「早く〇〇しなさい」と言ってしまう。
私も、朝の支度の時、部屋を散らかし放題の時、弟に意地悪をした時、毎日怒鳴っています…
そして、言い過ぎたな…ダメな親だな…って反省し、夜中に涙しながら寝ている長男を抱きしめることも。
子育てで、今、一番悩んでいることです。
同じ悩みを抱えているママも多いと思います。
そこで、今回は、ベテランママのIさんに、子育てのイライラの本当の原因やおすすめの対処法について、ご紹介していただきます。
目次
おこりんぼママの気持ちと子どもの気持ち

いつも優しいママは、どんな時に「おこりんぼママ」に変身してしまうのでしょうか?
また、おこりんぼママの正体は?
ママの一日のスタートを例に、見てみましょう。
おこりんぼママの正体は?
ママの一日は家族のお世話から始まります。
朝起きて、自分の身仕度と同時に朝食の準備、お弁当作りにと時間との闘いです。
時計を見ながら夫や子供を起こします。
「早く、顔洗って、仕度しなさい。」
「ほら、早くしないと幼稚園に遅れるわよ。」
「早く、ご飯食べなさい。」
「早く・早く・早く〇〇しなさい。」
いらいらイライラ…「こらーっ!!」
おこりんぼママの誕生です。
ママは、毎日の家事をしながら思います。
まったく、毎日毎日、同じ事ばかり言わせて、なんで学習しないんだ…と。
不満が溜ってきます。
あ~なんかイライラしてきた。
ママのイライラの感情が、不意に湧き出してきます。
妊娠中の幸福感は、現実の生活の中で、埋もれてしまいました。
小さな怪獣たちのお世話をしているうちに、忘れてしまったのです。
でも本当は、毎日、子どもたちのことを考えているだけ。
早く仕度しないと、時間に遅れちゃう。遅れたら、お友達の輪に、入れないかもしれない。心配。
ご飯をしっかり食べないと、お腹が空いちゃう。幼稚園でお昼まで、我慢できるかな?心配。
食の細い子は、病気がちになるかもしれない・・・丈夫な子に育つかな?心配。
いつでも、子どものことを我がことのように想像しては、心配しているのです。
そう、本当は心配なだけなのです。
でも、感情的になってしまうから、つい、「〇〇しなさいっ!!」とおりんぼママに変身してしまうのです。
では、そんなお小言ばかり言うおこりんぼママを子どもたちはどう思っているのでしょうか?
子どもの気持ちは?
いつも、ガミガミ怒ってばかりいるママは嫌い。
〇〇ちゃんの事嫌いなんだ。
ママに嫌われるのは、〇〇ちゃんが悪い子だからだ。
この様に感じ取るのではないでしょうか?
幼少期は、言葉の理解よりも、相手の表情を感じ取る能力の方が優れています。
ニコニコ笑顔だと、嬉しい。
怒った顔だと、怖い。
泣き顔だと、悲しい。
とても単純です。
大人の言葉と感情を理解する事なんて無理に決まっています。
この事実に気が付かないでいると、どうなるのでしょう?
子どもは大人の顔色を伺い、その場だけ繕うようになるかもしれません。
ママはどうしてイライラするの?
ママがイライラして、おこりんぼママに変身するとき、それはどんな時?
また、イライラの原因がどこにあるのか探ってみましょう。
ママをイライラさせる子どもの行動
- いつまでも、ダラダラと食事が終わらない。
- 身支度に時間がかかる。遊びだす。
- いつもおもちゃが散乱している。部屋を散らかす。
一つ一つの要因は、さほどの事ではないのです。
ママも十分解っているのです。なのにイライラするのです。
こんな時、ママに隠された感情は?
- 食の細さが心配
- 自立する力をつけてほしい。
- 整理整頓を身につけてほしい。
心の中ではこの様な感情なのに、口から言葉になって出てくるのは「早く〇〇しなさい!!」となるから 不・思・議。
私もそうでした。
イライラして、つい大きな声で急かしてしまう。
ご飯を食べるのが遅い時は、「もう食べなくていいよ。」と片付けたり、身支度が出来てない時は、文句を言いながら手伝ったり、片付けが出来ない時は、「おもちゃを投げる」と脅したり。
それでも言うことを聞かない時は手をあげてしまったことも。
子ども相手に本気になってしまい、そんな日はとても気持ちが落ち込み、駄目な母親だなぁとへこむ毎日でした。
では、イライラの原因は、子供が繰りなす行動によるものだけなのでしょうか?
実は、家事労働の負担だったり、カルシウム・鉄分不足が大きな原因ではないかと思います。
家事労働の負担
ママの一日はとてもハードです。
子どもたちの世話はもちろんの事、3度の食事の支度に掃除に洗濯。
それだけではありません!
食事の支度をするために、スーパーへ買い出しに行き、戻ったら食材を冷蔵庫へ、それが終わったら、洗濯物を取り込んで畳んで・・・ともう鬼のように仕事がたんまり。
これか終わったら次はこれ、そうして・・・あれして・・・これして・・・本当に限がありません。
主婦であり、母である女性の家庭での役割と労働はとても膨大です。
共働きならなおさらです。
夫を頼りたくても、残業に休日出勤で、頼みたくても頼めない。
頼んだとしても逆に時間がかかってしまう。自分でやったほうがまし。
イライラしてしまいますよね。
そして、子どもも言うことを聞いてくれず、そこでイライラが爆発してしまう、心当たりありませんか?
ここで提案です。
ちょっと一息・コーヒータイム。
それ、毎日していたらオーバーヒートしてしまいますよ。
手を抜くことも大切です。
疲れた時は、何もしないでゴロゴロしましょう。
多少部屋が汚くてもいいじゃないですか、多少食事が手抜きでもいいじゃないですか。
食事だって、お惣菜で済ませてしまいましょう。
ママが疲れて、イライラして怒った顔をしているよりも、笑顔でいる方が、子どもも夫も嬉しいのではないでしょうか?
家事は、元気になった時にすればいいんです!
体調によるもの
出産後の女性は、どうしてもカルシウム、鉄分不足になりがちです。
そして、それがイライラの原因に。
普段の食事で、意識してカルシウムや鉄分を摂るように心がけましょう。
子どもたちにとっても、大切な栄養素ですよね。
忙しい時は、サプリメントで補うこともおすすめです。
また、生理前や生理中、これから訪れる更年期障害も、イライラの原因になります。
忙しい毎日ですが、ママが元気なことがママの幸せです。
自分の体調の変化に気をつけ、きつい時は無理せず少し横になるだけでも、気分がすっきりするかもしれません。
どうしようなくイライラした時の対処法
どうしようもなく、イライラしていて、人に優しくできない、笑うことが少なくなったかも…と感じた時におすすめの対処法をご紹介します。
それは、泣くことです。
つまり、少し前から流行りだした「涙活」です。
「涙活」とは?
1か月に2~3分だけでも能動的に涙を流すことによって心のデトックスを図る活動。 寺井広樹氏が提唱。 泣ける映画・音楽・詩の朗読など毎回テーマを変えて 月に1~2度、「涙活」を開催しています。 感涙までも「活動」になる時代、あなたが最後に涙を流したのはいつですか?
私が子育て真っ只中の頃よくやっていたのは…
- 凄く悲しい話や不幸な人の泣ける映画を見て、思いっきり泣く
- 家族が不幸な事になる想像をする。特に夫が亡くなった時を想像すると泣けるw
ちょっと病んでいますね。
自分よりも不幸な人や自分に起こる不幸を想像し、涙を流すことで、今の自分の幸せに気がつき、優しい気持ちを取り戻せたんだと思います。
いいデトックスになりますよ。ぜひ試してみてください!
まとめ
- おこりんぼママの正体は心配症。怒りすぎると、子どもは大人の顔色をうかがったり、その場を取り繕うようになる可能性も。
- ママが子どもの行動にイライラする原因は、家事労働の負担やカルシウム・鉄分不足や女性特有の体調による場合も。無理はせず、体調管理をしましょう。
- イライラがたまってきたら、「涙活」でデトックスがおすすめ。
子育ての期間は、長いようであっという間です。
親子の大切な時間、おりんぼママより笑顔のママで子どもと過ごせたらいいですね。
- 北海道在住
- 3人のお子さんがすでに独立済みの超ベテランママさん
- 現在は愛するだんなさんと愛犬イヴちゃんとの生活を楽しまれています
コメントを残す