ある日のこと、朝起きてトイレ行くと、トイレットペーパーが新しくなっていたんです。
で、床に目をやると、取り替えられた芯が放置されたまま・・・
こんな経験ありませんか?
うちはしょっちゅうです。
「またか」と思って、少しイライラしながら、芯を拾ってゴミ箱へ。
そして、そのことを夫に話すと、朝からなんだか嫌な空気に・・・
なんでこんな簡単なことできないんだろうって思いませんか?
イライラが収まらないので、つい友人に愚痴ってしまいました。
そうすると、友人が「それは名もなき家事の分担ができていないのが原因だね」と教えてくれました。
「名もなき家事」、みなさんは知っていますか?
今日は、「名もなき家事」についてと、友人が実際に取り組んでいる分担の仕方についてご紹介します。
名もなき家事とは
「家事」と言えば、料理、洗濯、掃除といったものを思い浮かべますよね。
子育て世代の共働き率が60%を超えた今、「家事シェア」というのは当たり前になりつつあり、
「料理や部屋の掃除はママ」、「洗濯やお風呂掃除はパパ」と分担している家庭も多いと思います。
その一方で、シェアされにくい家事というものがあります。
例えば、この記事の冒頭で私が愚痴ったトイレットペーパーの芯の処分もその一つです。
家事の中でも、名前がなくて存在感がない、でも誰かがやらないと家族が困る、地味で面倒だけど、家族が快適に生活する上で大切な家事、それが「名もなき家事」と言うそうです。
私のように、ストレスに感じているママも多いのではないでしょうか?
ストレスの原因
では、ストレスの原因は何なんでしょうか?
ずばり!パパ(夫)や家族が、家事として認識していないことです。
だから、ママ(妻)の負担となっているということです。
例えば、家事の中で「ゴミ出し」を担当しているパパは多いと思います。
玄関に置かれたゴミ袋を出勤時に持って出て、ごみ収集所まで運ぶ姿は、ご近所さんからも印象がいいですよね。
しかし、そこまでには、
・家じゅうのゴミ箱のゴミを回収し、一つのゴミ袋にまとめる
・ゴミ箱に新しいゴミ袋をセットする
・台所の排水溝も掃除して、生ゴミを回収、新しいネットをつける
・ルンバのゴミも回収
などの「名もなき家事」が潜んでいます。
名前のある「ゴミ出し」よりも、ずっとハードだと思います。
そして、それを担っているのは、たいていママなんです。
目に見えない、でもハードな部分をこなすママと、その部分は気づかず(気づこうとせず?)、「俺、家事やってるでしょ。いい夫でしょ。」気分のパパ。
はい、間違いなく、ストレスたまりますよね。
そこにあるのは「認識の誤差」です。
私に「名もなき家事」を教えてくれた友人は、そのことに着目し、ストレスがたまらないよう工夫していました。
攻略法
リストを作成し、目にに見えるようにする(可視化)
まず、「名もなき家事」という言葉を発表した大和ハウスのリストを参考に、自分の家族用のリストを作成し、家族で分担をしたそうです。
・溜まったゴミを捨てる
・アイロン掛けをする
・食事の献立を考える
・ベッドや布団を整える
・飲みっぱなしのグラスを片付ける
・調味料を補充、交換する
・ごみを分別する
・食べ残しの食品を冷蔵庫にしまう
・食事の前に食卓を拭く
・トイレットペーパーが無くなった時に買いに行く
・手洗い場のタオルを取り換える
・新聞、雑誌などをまとめて捨てる
・脱ぎっぱなしの服をクローゼットやタンスにしまう
・クリーニングに出す、取りに行く
・玄関の靴を揃える
・靴を磨く
・町内やマンションの会合に出席する
・郵便物をチェックする
・子どもの食事を手伝う
・子どもの送り迎えをする
・子どもの学校の準備/子どもの勉強を見る
・ペット、植物の世話をする
・使い切ったテッシュを取り換える
・古くなった照明の交換
・ポストに入っていた不要なチラシを捨てる
・朝、カーテンを開け、夜、カーテンを閉める
・子どもと会話する
・家電製品の選定、購入、設置する
・朝刊、夕刊を取りに行く
・使った道具を、元の場所にきちんと片付ける
ママなら、どれも「あるある」ですね。
うちの場合は、1歳の子ががいるので「おむつやおしりふきの補充」なども重要です。
それぞれの家族で追加したり修正したりて、アレンジすればいいですね。
自分たち家族オリジナルのリストを作成することによって、見えていなかったものが見えてきます。
そうすると、今まで「やったつもり」「知らなかった」「細かすぎる」と言われていたことも、家族みんなが、一つの家事として認識するようになります。
友人宅でも、ペットボトルのラベルを剥がれていない、ゴミが分別されていない、靴下丸まったまま・・・という現象が、まず減ったそうです。
それぞれが意識するようになり、子どもたちもよく手伝ってくれるようになったそうです。
しっかり話し合う
リストがあれば、子どもたちは子どもたちができることをする、親は親ができることをする、という分担がしやすくなって、家族の一員として絆も生まれると思います。
それでも、小さな認識の誤差はあると思います。
例えば、洗濯で言うと、干し方、畳み方、しまい方など、家庭でそれぞれ違いますよね。
ママのやり方や思いが伝わらないことも。
そこから、小さなストレスが生まれてしまいます。
小さなストレスでも積もればイライラしますし、イライラすると余裕がなくなっていきます。
思わずイヤな言い方をしてしまったり・・・
家族で協力し合っていても、それだと悪循環ですよね。
細かいことは、言葉で伝えることが大切だと思います。
しっかり話し合うことで、家族のルールができてくるし、そこからもっと深い絆が生まれてくると思います。
友人は、「今までより会話が増えたし、何かあっても話し合うことで解消できるようになったから、楽になった」と笑顔で言っていました。
実際、子どもたちはとてもいい子たちだし、夫婦仲もとてもよくて、理想の家族です。
私もぜひ真似したいなと思っています。
アプリを活用してみる
今はいろいろなスマホアプリがあって便利な時代ですね。
「家事シェア」のためのアプリも調べてみると、おすすめアプリを二つ見つけたので、ご紹介します。
使ってみて「やったつもりだった」とか「知らなかった」とか結構出てきますよ。
簡単にできるので、面倒くさい家事もちょっと楽しく取り組めて、気分転換にもなるかもしれません。
まとめ
●ストレスの原因は、「名もなき家事」をこなすママとそれを家事と認識していないパパの「認識の誤差」
●攻略法は、リストを作成し見えるようにすること、家族でしっかり話し合うこと、アプリを活用してみること
これからの時代、共働きの子育て世帯はますます増えていくと思います。
ママの負担は増えるばかりです。少しでも軽減するために、「名もなき家事」を家族が認識し、分担、協力し合うことは、とても大切ですね。
うちはまだ、子どもたちが小さいですが、小学生くらいからできることは分担し、家族の一員として協力し合うことの大切さ、また相手のことを考えることの大切さを教えていきたいと思います。
そのためには、まず夫婦から。
夫婦仲良く、協力し合っているところを見せていきたいです。
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