ワーママのうつ問題。深刻化を防ぐための3つの方法とは?

最近、テレビやSNSなどで、育児もしながらに仕事をこなすママさんタレントをよく目にしますよね。

タレントに限らず、SNS上では、働きながらに子育てもこなし、趣味も楽しむ、とても幸せそうな生活を送るワーママさんの姿もよく目にします。

キラキラしているワーママ、素敵ですよね。

しかし、その一方で、「ワンオペ育児」という言葉もあるとおり、パパの協力が得られず、ママが1人で育児に向き合い、仕事との両立に苦しんでいる人も少なくありません。

ワーママになる理由は人それぞれかもしれませんが、そのどの人にも待ち受けるかもしれない現実として、今回は1人の体験談をご紹介したいと思います。

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【ワーママ体験談】Aさんの理想と現実

Aさんの場合
Aさん(33)、会社員の夫(35)と長男(3)と3人暮らし。
出産後すぐ、夫の転勤で知らない土地へ。
長男が1歳を過ぎたのを機に、資格を生かして事務系の仕事に再就職。

 無事に再就職先と保育園が決まったAさんは、仕事と育児の両立に戸惑いながらも、久々の仕事にやりがいを感じ、充実した生活を送っていました。
でも、そんな毎日も長くは続かず…

子どもがぐずって朝の支度が上手くいかない日もあれば、仕事が上手くいかない日だってありました。
子育てに理解のある職場でさえ、同僚には気を使いました。
子どもの具合が悪ければ早退させてもらい、忙しい時期でも残業はできませんでした。
会社側と理解の上での入社をしましたが、中にはよく思わない人もいました。
毎日の小さなハプニングや罪悪感が積み重なって、Aさんは焦りを感じるようになっていきました。

それでも、真面目な性格のAさんは、仕事も育児もがんばり続けました。
仕事では迷惑をかけないように毎日必死でこなし、退社後は保育園に駆け込み、子どもとの時間は大切に、コミニュケーションもなるべくとるように心がけました。

仕事が休みの週末、平日に溜まった家事をテキパキとこなしたい、でも、子どもがいたら、そうもいきませんでした。
営業職の夫は、協力的ではありましたが、平日は残業の日々、休日出勤も多く、どうしても「ワンオペ育児」になりがちでした。
知らない土地で、周りに頼る家族や友人もいませんでした。

職場では「すみません」、お迎えが遅くなった子どもには「ごめんね」が口癖に。
家では家事に手が回らず、出しっ放しののおもちゃや絵本、畳まれていない洗濯物の山で、部屋はいつも散らかっている状態に。

仕事、育児、家事、こんなにも大変なものなのか・・・
描いていた理想のワーママと現実の差に、将来への漠然とした不安が襲ってくるようになりました。
毎日なにかに追われるように過ごしていくなかで、行き場のないストレスが少しずつ溜まっていったのです。

日に日にAさんの日常は崩れていき、彼女から笑顔も消えていきました。

出張が多く、仕事の忙しい夫は、彼女の様子がおかしいのに気がついたのは、大分深刻化してからだったそうです。

夫とともに心療内科を受診、医師から告げられた診断名は、「うつ病」。
キラキラと輝くワーママを理想としていたAさんには、思ってもいない結末でした。

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【ワーママのうつ】深刻化を防ぐ3つの方法

上手に手を抜く

仕事と育児(家事)を両立する上で大切なことは、「完璧を求めない」ということです。
Aさんのように真面目なママほど、完璧を求めてがんばり過ぎ、息を切らしてしまいます。
どちらもベストを尽くすのではなく、それぞれの中で優先順位を決め、「これはやろう、でもこれはできてなくてもいいか」と諦めることで、少しは気持ちも楽になると思います。

例えば、「子どもと過ごす時間を大切にしたい」と思えば、家事に費やす時間が減るのは仕方がないことです。
掃除の回数を減らす、洗濯は毎日しない、アイロンがけの必要な服は選ばない、お惣菜や冷凍食品をうまく取り入れるなど、ちょっとずつずぼらになってもいいと思います。
仕事はなかなか手は抜けないし、いくら理解のある職場でも、はじめから「できません」というスタンスは、周りに少なからず嫌な印象を与えてしまうと思います。大切なことは、「ここはできないけど、自分にできることはやります」という誠意を見せることです。

頼れるものには頼る

●夫や家族に頼る…がんばりやさんで、なんでも自分でやってきた人も、妊婦さんになった時、
 「自分でできることには限界がある」と感じたのではないでしょうか。ママになってからも同じです。
 自分ですべてを抱え込むのではなく、人に頼ることが大切です。

●共働きに必須の時短家電…共働き世帯が増えた今、『新三種の神器』と言われるようになった
 「食洗機」「ロボット掃除機」「全自動洗濯乾燥機」を取り入れている家庭も増えています。
 初期投資はかかりますが、ママをサポートしてくれる最強の助っ人だと思います。

ちなみにうちは、一人目の育休が終わる前に、三つ揃えました。
中でも、お気に入りは、「全自動洗濯乾燥機」の代わりに買った「ガス衣類乾燥機」です。
オール電化の住まいなので迷いましたが、知り合いの先輩ママに進められて思い切って導入してみました。
メリットは、一年中天気や花粉などを気にしなくていい、子どもの細々した衣類を干す手間が省ける、柔軟剤使わなくても洗濯物がふわっとなるなど。ガス代は月3000円~かかりますが、「1日100円でコインランドリーを家で毎日使える」と思えば悪くないです。今では手放せない相棒です!

●宅配は強い味方…食材宅配は昔からありましたが、最近はミールキットもいろいろな会社から
 出されていて、人気ですよね。
 共働き世帯、特に小さいお子さんがいる家庭では、ママの強い味方になってくれると思います。

例えば、九州在住の私は「グリーンコープ」を活用しています。
いつも冷蔵庫に入っていてほしい牛乳、卵、ベーコンなどは、毎週届くように設定することができます。それ以外は、週一回、10分くらいかけてネットで注文するだけです。
お鍋であたためるだけ、揚げるだけといった冷凍食品は、忙しい時の強い味方です。
調味料などにこだわっているものが多いので、子どもにも比較的安心して食べさせらます。
トイレットペーパーなどの大きめの日用品やビールなども注文できて便利です。
そのへんのスーパーよりちょっとお高めではありますが、安全性が高い、余計なものを買わなくなった、外食が減った、という点を考えると、今のところは満足しています。

不調を感じたら、すぐ受診する

自分ではうまく両立させているつもりでも、心や身体は正直です。
もしも、少しでも心や身体に不調を感じたら、一人で悩まずに、家族や専門医に診てもらうことをおすすめします。

早期発見・治療が、うつの重症化を防いでくれると思います。
最近の心療内科は、明るい雰囲気で気軽な相談機関というところも増えているようです。

CHECK!もしかして「うつ」かも?
□落ち込みやすい
□好きなことも、やる気が起こらない
□疲れやすい、体が重い
□食欲がない
□眠れない
□自分を責めてしまう
□死にたくなる 
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まとめ

ワーママのうつ、深刻化を防ぐ三つの方法
 1 上手に手を抜く
 2 頼れるものには頼る…夫や家族、時短家電、宅配
 3 異変を感じたら、すぐ専門医へ相談
昭和・平成を代表するアニメ、「サザエさん」「ドラえもん」「ちびまる子ちゃん」のママを思い浮かべてください。
どのママも専業主婦ですね。
しかし、平成も幕を閉じようとする今、子育て世代の共働き率は60%を越えたと言われています。

次の時代は、ワーママの時代です!
ママを助けてくれる制度もますます増えると思います。
育児も仕事もバランスをとりながら、楽しめるような社会になるといいですね。

ひとりで悩んだり抱え込んだりせず、頼れるものには頼り、使えるものはどんどん使いながら、
「がんばりすぎない」ワーママ生活を目指しましょう。

 

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